赤ちゃんや小さな子供と飛行機!心と持ち物の準備をしよう
海外在住のため渡航・一時帰国で何度も長距離フライトを経験した身として
子連れ・赤ちゃん連れでのフライトのためにできることをお伝えします。
ちなみにママ一人で乳幼児2人連れ、国際線2便+国内線1便の乗り継ぎです。
不安と恐怖心(!)を少しでも取り除くことができれば幸いです。
- 乳幼児連れ飛行機が決まってソワソワしているあなたへ
- 持ち物の準備1:機内での時間に備えるための持ち物
- 心の準備1:飛行機に赤ちゃんを乗せてはいけないの?の答えを知る
- 心の準備2:目的地までのイメージトレーニングをしよう
- 心の準備3:幼児が叱られたときは感謝するくらいの気持ちで
乳幼児連れ飛行機が決まってソワソワしているあなたへ
移動手段として自家用車やその他の公共交通機関という手もあるでしょう。
でも距離が離れすぎていれば飛行機以外で到達することはできませんし、
所要時間がかかり過ぎる選択肢は、赤ちゃんと家族にとって負担になります。
この記事では、飛行機に乗ることが決まっている方に向けてお伝えしたいことを書いています。
・赤ちゃんの安全を確保してご機嫌を保つために、持ち物の準備をする
・私たちの心が折れないように、心の準備をする
持ち物の準備1:機内での時間に備えるための持ち物
必要最低限+余裕の量の お世話グッズ
おむつ、お尻ふき、ベビーフード、飲み物、着替えなどはいつも持ち歩く量より多めに用意した方が安心です。
私の経験談。
いつも持ち歩くおむつポーチに入れっぱなしの、使いかけのお尻拭きともうひとつ未開封のお尻拭きを別の場所に入れていきました。
そしてなんと、1つ目のフライトで機内のお手洗いに、開けたばかりの新しいお尻拭きを丸ごと忘れました!
乗り継ぎ時間と2つ目のフライトの間は、使いかけのお尻拭きで乗り切りました・・・。
まあ、薬局で買うとか、そんな時間も無ければトイレで手拭き用のペーパーやトイレットペーパーを水で濡らして赤ちゃんのお尻をキレイキレイするという最終手段もありますが、荷物が増えてもやや余裕をもった品揃えで臨む、がおすすめです。
着替えも、乗って早々に背中から漏れて肌着も洋服も全滅、予備を消費して背水の陣ということがありました。
裸で過ごすわけにはいきませんから、2セット以上は必須です。
その際、厚いものは嵩張るので薄着のロンパース等でOK、機内は毛布も借りられますし、上に着るものは機内ではしまっておいて汚さないようにします。
おもちゃ
おもちゃがあれば自分は映画を観たり寝たりできるという訳ではありません。子どもが起きている間はずっと付き合わなければならずそのしんどさはやはり耐える必要があります。
それでも体一つで勝負とはいきませんよね。
何がうまくいきそうかな?と工夫を考えるのも育児の楽しみと捉えて準備してみませんか?
以下は私や周りのママがおすすめしているものです。
フライト前には見せない、触らせないで機内で初めてデビューさせることがポイントです。
・ねんどやスライム(+ごみ袋と手口拭き)
対象年齢には要注意ですが目を離さずに遊ばせれば、かなり時間が持ちます。
遊んだ後は始末が必要ですし、周囲に飛び散らないよう注意して見守らなければ
いけませんが、暇だから大声で叫ぶ!を回避するのに有効です。
日本と同じクオリティではなくぼそぼそになってしまうとかドロドロとか
あると思うので、現地入手の場合は一度大人が感触を試しておくと安心です。
・未読の幼児雑誌
滞在国での入手方法・・・書籍は免税扱いになることも多いので日本から
取り寄せるか、未開封でなくとも読んだことの無いものであればいいので
中古品を駐在員家族から購入するなどしてもよいでしょう。
・車とお出かけサイズの道路マップ系おもちゃ
我が家は女子しかいませんが、フリマアプリで買ったものがかなり重宝しました。
テーブルにのるくらいのサイズのものがトミカから出ています。
少し嵩張りますが、女の子のおもちゃはパーツが小さいものが多いので年齢が低くて心配なうちは車遊び、オススメですよ!
・タブレットやスマートフォンの乳幼児向けアプリ
オフラインで利用できるものをあらかじめダウンロードしておきましょう。
なるべく使いたくないですが、効果は絶大です。
おすすめのアプリは、お絵かきアプリやタッチで遊べる赤ちゃん向けのゲームがたくさん入ったものなどです。
おやつと飲み物
ミルクの赤ちゃんは用意が大変になりますね、がんばりましょう!
最近は日本でも調乳の不要な液体ミルクが販売されています。
アメリカなどにもありますし現地で調達が必要な場合は小児科の先生にも相談してみましょう。
粉ミルクしか使えない場合で、かつ乗り継ぎ等や長時間フライトが必要、つまり移動中のお湯を初めから持っていけない場合でも機内や空港、レストランなどでお湯を分けてもらえることができます。
お水や麦茶を飲み始めている子の場合。
大人のようにペットボトルやコップでグビグビ飲めないのが難点ですよね。
1日で移動が済む場合には自前のマグにお水を入れていくことができます。
子どもの飲み物については検査時に確認される場合がありますが機内持ち込み可能です。
長時間フライトは雑菌が心配です。
ペットボトルのお水をはじめの1本だけ持って後は移動先で買いながら過ごします。
そのため、必要な分+ αのストローを持ちものに加えましょう。
おやつはなるべく見たことのないものを用意しておくと少し時間が持ちます。
好みじゃなかったときのために小分けのものを少しずついろんな種類用意するのがポイントです。
抱っこ紐は必須。ベビーカーはお好みで
普段からベビーカー派の方と抱っこ紐派の方に分かれますよね。
ベビーカーを使う場合でも、乗ってくれなくて抱っこしたり、ねんねのために抱っこ紐を必要とすることがありますから、これは必須です。
ベビーカーについては着いた先で自分のものを使う必要がなければ空港内で貸し出しがありますので、荷物を減らしたい方はベビーカーなしでもOKです。
授乳ケープ
授乳中の方は、授乳ケープかそれに代わるものをお忘れなく。
席を立つ必要がなさそうであれば窓側の席で目立たないように
隣の方に背を向けると授乳しやすいです。
心の準備1:飛行機に赤ちゃんを乗せてはいけないの?の答えを知る
赤ちゃんが泣き始めると針のムシロに居るような周囲の視線。
飛行機に赤ちゃんを乗せてはいけないのでしょうか?
いいえ、もちろんそんなことはありません。
私たちは「いけないことをしている」のではありません。
新生児はいつから飛行機に乗れるのかというと、
・JALは生後8日から搭乗可能です。
・海外では「航空旅行を差し控える特別な理由がない」という内容が記された医師の診断書を提示できる場合には生後 2~7 日の乳児も搭乗可能な航空会社もあります。
すごいですね。
とにかく、赤ちゃんを抱いて飛行機に乗るあなたは犯罪者扱いされるべきではありません。
「たった2年ほどのこと、飛行機なんて乗らずに我慢できないのか」といった意見もインターネット上に投稿された悩めるお母さんへの返答として、見かけます。
私たちだって乗りたくて乗ってるんじゃないわい!と言いたくなります。
2歳までは転勤断れって?
夫に単身赴任をさせて自分は動かずに一人で子どもを育てればいい?
里帰りするなって?
現地で子供が生まれたら帰国するなって?
そんなの人権侵害です。
やむを得ない事情ではなくレジャーだったとしても。
海外旅行先では小さな赤ちゃん連れの外国からの観光客なんてわんさといます。
そうすることが必要な人はみんな、赤ちゃんを連れて飛行機に乗っています。
飛行機に乗るということが決まれば、あとはできることをしましょう。
心の準備2:目的地までのイメージトレーニングをしよう
なるべく後ろの席を確保しておくと、逃げ場が作りやすいです。
急いでいて神経質なタイプの乗客は前方を予約していることが多いからです。
席を立つ必要がありそうな場合は通路側、出る必要がない短時間フライトなら
窓側で気配を消す手もあります。
・うっとうしそうする人がいないか注意しながら、立ってお散歩させる
・業務に支障が出ない程度に最後部のスペースに入らせてもらって立って抱っこする
国際線で長時間フライトのため眠る時間が必要な場合は、客室乗務員の方に声をかけてみると少しの間あやしてくれることがあります。
私は乗り継ぎ地点から日本へのフライトで子どもが起きている間に眠ってしまい、気づいたら日本人の乗務員の方がモニターの塗り絵ゲームで遊んでくれていました。
優しいお姉さんに当時3歳の娘はべったりで本当に助かりました。
そううまくいかない経験もありました。
夜間フライト中も全然寝なくて私がうとうとしてしまったときに子どもが大声で騒ぎ始め、遠方の席に居た外国人の方からジェスチャーでクレームが入ったことが一度だけあります。
日本のジェスチャーが通じたかは分かりませんがおじさんがよくやる片手のすみませんポーズで謝っておきました…。
こちらも睡眠不足で疲労困憊でしたが、悪夢はいつか終わると信じて子どもの遊びに付き合い続けました。ちょっと乗務員の方を探して15分でいいから遊び相手になってくれませんか、と聞いてみればよかったです。
下の子のオムツを変える間上の子を見ていてほしい、またはその逆、自分がトイレに行きたいというときも、声をかければ対応してくれます。
心の準備3:幼児が叱られたときは感謝するくらいの気持ちで
0歳の赤ちゃんが泣き止まない場合に叱られてしまったら、こちらが泣きそうになりますね。周囲の中には心の中で同情してくれている方もいると思ってその場は何とか乗り切りましょう。
ただし、少し大きくなった子の場合は、他人に叱られる経験は決して悪いだけのものでは無いかもしれませんよ。
国際線で叱られる事はほとんどなく、むしろ見知らぬ人があちらこちらから手を差し伸べてくれます。
翻って日本ほど公共の場での躾に厳しくて神経質な人が多い国はありません。
けれど、そのマナーの良さは私たちが幼い頃から受けてきた教育の長所としても見ることができます。
私の祖父母世代は小さな子にも厳しく、2歳の私は祖父から食べるのが遅いと叱られてなぜか祖母が土下座して謝るという…。
こんなことを言っては失礼かもしれませんが、日本の年配の男性は、波平さんのように子どもに雷を落とすのがよく似合いますよね。
そんな存在に子どもはビックリしてピタッと大人しくなる。
大声で子供を叱るのは体罰だと最近言われていますが、個人的にはこんな体験も貴重なのではないかと思います。
母親がしっかりしなければならないのかもしれませんが、子育ては社会の手を借りるべきものです。それは、いつも優しく手を差し伸べてくれる存在に限らず、通りすがりの怖いおじさんであっても。
公共の場で泣き止まない赤ちゃんを抱いた友人は、隣にいたおばさんが「あら、お母さんでも泣き止まないなのね」と言われて落ち込んでいました。
先輩方は、周りに迷惑をかけないように子育てをしてきたという自負があるので、若いママには厳しいですね。
それも叱咤激励の1つとして受け止めていけばよいのではないでしょうか。
我が家も御多分に漏れず、関西空港のラウンジで雷が落ちました。
その時は上の子は5歳、下は1歳でした。
大声も出さず走ってもいませんでしたがラウンジ内は図書館のように静まり返り会社員風の方しかいなかったので、子供の話声だけで「うるさい!」と言われ、入り口のカウンターでお姉さんに「子供を入れるな!」と大声で言ってその方が出て行ってしまいました。
私は慌てて「私たちが今出ますから」とその方に言いましたが「もういい!」と去って行ってしまわれました。
受付の方には「いていただいていいんですよ」とおっしゃっていただきましたが、やはり外に出て過ごしました。
最後のフライトの前で全員疲れていたし少し休めればと思って利用したのですが、退散せざるを得ませんでした。
その場にいた方には申し訳なかったですが、上の子には、良い機会になったと感じています。
ということで、がんばって乗り切りましょう!
最後まで読んでくださったことに感謝いたします!
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